「美」の探求を続け、感性を磨く。

「思いを形にする、素敵な人」

カデンシア 高島屋新宿店・日本橋店「美Designコラボレーション2019」

アーティフィシャルフラワー先駆者・花装飾作家中山亜希子さんにインタビュー。作品づくりの思い、美しさの秘密を探ります。

中山亜希子

花装飾作家・アーティフィシャルデザイナー協会代表(AFDA)

  • American Institute of Floral Designers(AIFD)米国フローラルデザイナー協会正式会員
  • Société Nationale d’Horticulture de France(SNHF)フランス国立園芸協会技術認定国家資格DAFA1&2、Botanic(植物学)取得
  • アーティフィシャルフラワーデザイナー協会(AFDA)代表理事
  • アーティフィシャルフラワースクール FLORA ROOM Artificial Floral Design 主宰
  • 花装飾作家

中山さんは、小さな頃から芸術などに興味があったのですか?また、どんな仕事をしたい?など夢はありましたか?

幼少の頃は、CAになりたいと漠然に夢を描いていました。飛行機に乗る機会が多かったため、限られた空間の中で客室乗務員としてテキパキと笑顔でお仕事している綺麗なお姉さんに憧れていました。でも、ふと、今思うと、CAの仕事というより「美しさ」に惹かれていたのかもしれませんね。CAの容姿の美しさもですが、所作、言葉使いなどに憧れを持っていたのかもしれません。小さな頃から「美しさ」に惹かれていたのかも(笑)

その後も、その夢は同じだったのですか?

そうですね、将来の夢は、成長すると共に、少しづつ変わっていきましたね。自分にしか打ち出せない(表現できない)何かをお仕事にしたい、という夢がありました。ただ、「美しさ」「綺麗」に対する憧れや意識は、以前よりも高まっていました。

中山さんの、最初にされたお仕事は?

サンフランシスコの日本語放送局にて

サンフランシスコの学校を卒業後、ご縁を頂いて現地の日本語放送局にてアナウンサーとして働きました。

アナウンサー以外にも、カメラを担いで取材をしたり、とても多くの出会いと経験させて頂きました。この仕事をする中、わかりやすく、美しい言葉でコミニュケーションをするには、どうしたら良いか?を自問自答していました。「美しい表現」を探求する自分がいたと思いますね。

花装飾作家・アーティフィシャルデザイナーの仕事をしている自分について

アナウンサーの仕事をしている中、お花屋さんの取材を通じて花の世界に魅了され、そこからアーティフィシャルフラワーにどんどん引き込まれるようになりました。それから数年後に帰国したものの、当時の日本では、まだアーティフィシャルフラワーの認知度は低く、知らない人が多かったのです。でも私の中で、アーティフィシャルフラワーの美しさを広めたいという気持ちが強く湧き上がりました。

アーティフィシャルフラワーは、人の手によって生み出され、人々の生活空間の中で咲く花

アーティフィシャルフラワーとは、何ですか?

アーティフィシャルフラワーとは、布で生花をリアルに再現したもの、或いは生花とは違った美しさを表現して製作された造花です。欧米で生まれたアーティフィシャルフラワーは、長い歴史を通じてさまざまな形で発展しています。日本では「造花」から「アーティフィシャルフラワー」と呼ばれるようになり、インテリアフラワーとして多くのシーンで使用されています。

アーティフィシャルフラワの具体的なお仕事とは?

アーティフィシャルフラワーの「美しさ」を表現し、多くの人に伝えるため、商業施設・クリニック・ホテルの空間を装うインテリアフラワーの装花デザイン、アーティフィシャルフラワーのスクール運営を行なっています。スクールでは、国内初となるヴィンテージの花材を実際に見て、国内外のアーティフィシャルフラワーの歴史を学べるクラスも開講しています。また、2014年より認定NPO法人J POSH(日本乳がんピンクリボン運動)の活動支援としてチャリティレッスンも開催し、活動を通じて地域・社会貢献を行っています。

アーティフィシャルフラワー界のパイオニアとして専門誌表紙に代表作が掲載

デザインのインスピレーションを得たい時、どうしていますか?

私は常に高いパフォーマンスをしたいと考えておりますので、自分自身が良い状態であるために、普段から「美しい」と感じるものを見たり、聴いたり、触れるようにしています。美術館やギャラリーを巡ったり、美味しいものを食べたり、自分の「五感」を磨くようにしています。自分の中に落とし込んだクオリティの高い経験を作品作りに投影しております。

名画からインスピレーション

デザインの「思い」を形にするとは?

お客様のご要望や空間に合わせた作品をご提案するのは当たり前のことですが、それよりもお客様の思いを汲み取って期待以上のものを形にできるよう、常にお客様により添えるような作品作りを心がけております。そのためには、できるだけお客様とのコミュニケーションを大切にして、お客様にとって何がベストなのかを常に考えて自分の中のイメージを膨らませるようにしています。そして作品を完成させるまでに至るプロセスも含めたSTORYを大事にして形にしていきます。

私の製作した作品は、末長くお飾り頂きたいと思うため、お客様の思いと作り手のこだわりを上手にミックスさせ丁寧に完成させて頂く事が必要不可欠だと思っています。

テーマ「静」・Mihai Topescu氏デザインのガラスコレクションの花器

大切なジュエリーのエピソードを聞かせて下さい。
 

ロンドン「Browns」で購入した人生初ジュエリー

今から30年以上前、イギリスはロンドンに留学をしていた時のことです。通学中によく歩いていた通りに、Brownsブラウンズというロンドンで老舗のセレクトショップがありました。このお店は世界的なブランドを取り揃え、ジョン・ガリアーノやアレキサンダー・マックィーンを発掘したショップでもある、セレクトショップのパイオニア的な存在として知られています。

ある時、このお店のウィンドウに飾られていたとても素敵なネックレスに目がとまりました。

それはコスチューム・ジュエリーのようなボリューム感があり、大小さまざまなビーズがびっしりとついた少しエスニックなテイストも感じさせるデザインで、当時の私は一瞬のうちに心を奪われました。

その日から私は連日のようにお店の前を通って、そのネックレスが飾られているウィンドウを見ていたのですが、ある日そのショーウィンドウからなくなっていたのです。私は思わず「売れてしまったのだな」と一瞬諦めかけたものの、どうしても気になりまして「もしかしたら店内にあるかもしれない」と、お店の中へ入っていったところ、何と店内に飾られていたのです。

私はラッキーだと思ったのと同時に、売れてしまったらいけないと思い、値段もよく確認せずにその場で勢いよくそのネックレスを購入したのです。

当時、まだ10代だった私は親のクレジットカードで購入したのですが、忘れた頃に日本から電話がありまして、高価な請求書が届き一体何を購入したのか、と非常に怒られたという今では懐かしいエピソードがあります。今でもこのネックレスを見るたびにあの時に私が味わった、ワクワク感やときめきを思い出すのと同時に、私も同じように自分が作り出すフラワーアートでお客様に感動を与えられたらと思います。

カデンシア 高島新宿店、日本橋店以外で作品を見る事はできますか?

レストラン、クリニック、ホテルなどの装花のお仕事をしていますので、そちらでもご覧頂けます。(詳細はHP記載)また、定期的に各地で展示会も実施しています。10月下旬から1週間にわたって、銀座で第3回目となる「額画®展」を予定しています。

額画とは、アーティフィシャルフラワーをはじめとする花資材やパワーストーン、リボン等さまざまな素材を絵具に見立て、こだわった額の中に絵を描くようにアートな作品に仕上げていく、中山亜希子オリジナルのデザインです。

額画(がくえ)展2019 –壁面を彩る花の「額画®展」

10月27日(日)‐11月2日(土) 11:00-18:30 (最終日15:00まで)

銀座画廊 美の起原

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